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2013年7月22日月曜日

t. ZANGE

今回は妄想劇でございます~。

早いぞ~今回は。話は三つ先まで出来てるので、ポーズ作りやSS撮影に乗り気になれば
早いのです。エヘンっ!

今回のエロスのテーマは「認める愛」です。

登場人物はこちら

エロスのポーズは、前回と打って変わって全て勇気ある作者様ww方の作品です。







わたくしがティール家にお遣いしたのは45年前。

庭師の父と共に御奉公して居りました。


ドーン様とは同級でございますが、身分が違う故に当然学校は別々で御座います。

ドーン様の学校での素行は余りお宜しいものではなく、
目を覆うばかりの悪戯を繰り返し行っておりました。










しかしながらドーン様のそれは、
ご両親を振り向かせるための甘えからきたものでございます。


御両親である旦那様、奥様はほとんどお屋敷にはいらっしゃらないか、
いらっしゃると しても・・・・・


どちらも毎度違うお相手を連れてお帰りになられ、
その方としばしご滞在されてから、再びお出掛けになられます。
早い時でも一ヶ月お帰りになられません。


ドーン様と交流なされた記憶はわたくしにはごさいません。





長い間荒れた日々を送られてらしたドーン様でも、
わたくしにはお優しゅうございました。


「俺たち友達な!」

「はい。 宜しくお願いいたします」





「そんなにかしこまらなくていいよ。 それに名前呼び捨てでいいから」

「はい。 かしこ・・ あ、わかり・・ました」

「あはははは」





高校にあがったある日、事件は起きました。
ドーン様が良家のご令嬢に性的暴行を働いてしまったのです。





流石にここは旦那様方が出ていらっしゃるだろうと思いましたが、
遠い国から電話一本で、当時執事だったマルコ氏に処理するよう指示するだけでごさいました。


ご令嬢のご家族も公にしたくないことから、
固く口止めされただけに止まり、お咎めはありませんでした。
ところが収まらなかったのはわたくしでございました。






ドー ン様のお気持ちを微塵も汲み取ろうとしないご両親、
見て見ぬ振りをする大人たちに怒りが湧き起こり、
あろうことか矛先はドーン様に向いてしまったのです。






「ドーン様!目を覚まして下さい! 貴方は強くならなければならないのです。
関係の無い方を傷付けてはいけないのです。
まして力の弱い女性を・・・うっうっ・・・
その力をご自分に使って奮い立たせて!
  いつでもわたしは、ドーン・・貴方の側に居ます!」






「わかっ・・た。 わかったよユリウス・・・・俺が悪かった。
もうお前を悲しませることはしない。 約束する」


わたしくしが人を殴るという大事件はこれが最初で最後でございます。


ドーン様が二十歳の時、
生まれたときから決まっていた許婚、
インド王族の第12王女、アンジェ様15才とご結婚なされました。





これも旦那様が仕組んだインドの会社存続の為、政略結婚にほかなりません。




わたしくしから申し上げると、
王族の肩書きこそあれ、容易く他国に嫁がせたことから推察しますに、
それほど重要なポジションの方ではないと思われます。








旦那様にとってはそのようなことはさして問題でなく、
取引が上手く運び万事功を奏したのでございます。


ドーン様もすんなりとお受けになり、 わたくしはいささか歯痒うございました。






この頃でごさいます。
マルコ氏死去のため、以後わたくしが執事を勤めさせていただいております。


ドーン様の女性行脚は
身を固めても、第一子ダミアン様が誕生されても、
影を潜める事もなく、逢瀬の数も人数も増えるばかりでございます。






しかしながら全ての方と同意の上とのことでございましたので、
これに関しましてはわたくしも黙認することに致しました。


そんな折、ご両親が珍しく御一緒に、
出張でパリに出発なさろうとした時で御座 います。






奥様のお支度が遅れ一便あとの飛行機に搭乗し、その飛行機が墜落。
ドーン様は一度にご両親を亡くされたので御座います。


ドーン様は涙を流すこともなく淡々と喪主を勤めていらっしゃるお姿が、
わたくしには大変苦しゅう御座いました。






ご幼少の頃からのご両親への思いが
一度も報われなかったので御座いますから・・・・・・・・


そしてダミアン様が20歳の時、アンジェ様が心労で倒れ、看病の甲斐もなくお亡くなりに。
大変お優しゅう奥方様でいらっしゃったので、
不満を掃き出すところがなかったのが原因と思われます。


わたくしも早く気付いて差し上げていれば・・・・・


性格が奥方によく似ていらっしゃるダミアン様は
アンジェ様を大変愛していらっ しゃったので、
ドーン様を憎み御屋敷を出て自立なさったのはこの時で御座います。


ドーン様も舞台衣装、生地仕入れ、制作に意欲を出し、
業界に頭角を現したのもこの時期で御座います。


何もかも忘れたいかのようで、わたくしには痛々しく映ったもので御座います。


ここスターライトショアの町の方達にも認められ、
更なる町興しのために
演劇協会主催演劇コンクールのスポンサーにもなられ、
夢ある若い俳優育成のために奨学金援助等の投資にも精を出されました。


カオリ様と出会われたのは
その時でございます。

「長年私に尽くしてくれて感謝している。
仕事はこの通り安定している。
どうだね? 一週間程旅行に出てみては?
なあに私はその間、女達を転々として食を繋ぐから心配するな。ハハハハハ」


わたくしは余りにもにこやかに微笑まれるドーン様につられて、
何十年振りでしょうか?
墓参りを兼ねて親戚巡りをしようと思い立ちました。

「それではお言葉に甘えさせて頂きます」

「一週間とは言わずゆっくりしてこい」


その間にドーン様がカオリ様を拉致するお考えだとは微塵も思わず、
わたくしは半ば揚々と御屋敷を出たので御座います。 
一生の不覚で御座いました。


その事件以降、
カオリ様は軟禁状態でありましたが、ティール家をいつでも出られる状態にありました。


そしてこの別宅でダグラス様ご出産。
カオリ様にどの様なお考えがお有りになったのか。。。


ご自分のお悩みは表に出されず、わたくしには計り知れませんでした。
ですが時々考え込まれる折に、
僭越ながらドーン様の生い立ち、人となりを話して差し上げました。


それからというもの、徐々にではございますがカオリ様はお元気になられたのです。


以後は意欲的にこの別宅から演劇学校へ通い、
卒業後はドーン演劇アカデミー講師、女優を掛け持ちでお忙しくされておりました。


ドーン様は毎日欠かさず、仕事へ向かわれる前にこちらにお寄りになり、
本宅である御屋敷にお戻りになられるのでございます。

























「ドナルド行ってくるよ。 今回は10日程で戻る。 カオリとダグラスを頼むよ」



「はい。いってらっしゃいませ。 出張はパリでごさいましたね?」

「ああ」


トントントン・・・・・・



「あなた、お待ちになって」

「これもお持ちになって」


華織とダグラスが写った、小さな写真立てをドーンに渡した。



「いま、・・・今・・・今、最初になんと言っ た?」

「『あなた』 ・・・と申しました」


と言うと華織は頬を赤らめた。



「それは、 それは・・・結婚を承諾してくれるんだね」

華織無言で頷く。



「は、は、早く切り上げて帰ってくるから、その時じっくり話をしよう」



「はい」






ドーン様の慌てふためくお姿を見るのはこれが最初で最後で御座います。


































「ドナルドさん。 私、ドーンがいない間に一度日本に帰ってきたいの」



「謝らなきゃいけない人が沢山いるの。
ドナルドさんに迷惑かけないよう一週間以内で帰ってくるわ。
ダグラスの分と航空券お願い出来るかしら?」



「わたくしもそう申し上げようと思っていたところで御座いました。
早い方がよろしいですね。 早急にご用意致します」


カオリ様とダグラス様は次の日の早朝、12年振りに帰国されました。
時差を考えますと日本時間の翌日の夕方には到着されたかと思います。


























あの忌まわしい暴力団抗争のニュースはこちらにも流れました。



絶望で頭が真っ白になっているところへ、
本当に仕事を早く切り上げになり帰国されたドーン様も、
何者かによって刺殺された知らせが入ったので御座います。


「ああ・・・・・」


「わたくしの愛する方々・・・皆様召されていきます。
これはわたくしへの罰なのですか?」







うーっうっうっ。。。。。


誰もいない静粛な教会で、ユリウスは遠慮無く声を上げてないた。